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「坂口安吾 魂の軌跡」展へ

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痛かったら手を挙げてください

そういわれたので
手を挙げたんだけど
「はい、もうすこしですよ」
励ましの言葉をかけていただくだけであった。





仮にそこで
痛みの原因であろう処置をやめて
痛みが去るのを待つにしても

処置そのものが終わったわけではなく
遅かれ早かれその位置に戻るわけで。




それでも
痛いという意思表示に反応してくれるだけで
なにやら
痛みというものの輪郭が変わるようでもあり。




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痛さもさることながら
痛さが続くことへのいい知れぬ不安の方がツライ。

痛さが何時まで続くのかを教えてもらうことで
痛さの内実が変わるわけではないけれど
痛さを感じる心の方に柔らかさが幾分とりもどされるようで。




深い河 

私のふるさとはヨルダン川の彼方にある

深い河 

主よ 私は向こう側の集会場に行きたいのです

貴方は行きたくはないのか? 
福音に溢れた全ての安息が約束された地へ


深い河 主よ 私は向こう側の集会場に行きたいのです

           黒人霊歌 『深い河』


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電信柱のある空に
今日も夕日が訪れる。


一日に終わりがあるということ
それそのものが
福音のひとつなのかもしれず。

ともあれ。








福音にやすやすとは身を委ねず
痛みとは何であるかを見据えつつ
痛みのある世界に踏みとどまる

坂口安吾は私にとってそんな男。




  不良少年とキリスト ←テキストへ






群馬県立土屋文明記念館では






ちなみに
大風呂敷はかつて「書上酒店」。
晩年の坂口安吾御用達。



さて、人の情けにすがりつつ
文学館へと向かいます。


花はジタバタ。

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さて、この花のデザインはこれで完了なのだろうか。



色とカタチがこうやって決まって
それが次の世代に受け継がれ、

とはいえ

この姿
もともとこうなっていたわけではなく
何かが変化した結果なのだろうし。




変化から生まれたものは
変化を受け入れざるを得ない。




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私たちが見ているのは
なにかの「途中」。


ただ、その変化のスピードが
人間の変化よりも遅いものは
まるで変化していないように見えるだけ。

一匹の蜂にまなざしには
花も、そして一人の人間も
おそらくは、「永遠」。





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永遠の命


そんな言葉。

それは
人間の持ち時間を超えて
生をつなげていきたいという願いなのだろうけれど。






持ち時間を活かしきれているかさえ、
まあ
わからない。





ともあれ、

なんらかの見通しがつくまで静観する姿勢と
途中だからこそジタバタする姿勢とのふたつがあれば

ジタバタ。


花も
美しくはあるけれど
これはこれでジタバタの姿なのかもしれず、
まあね。







昨夜は雹。
今日は晴れつつ風強し。









俳句同人誌「円錐」 第53号

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△  表紙画   川口 聖



第53号 2012 Summer(68頁)

作 品 1(20句)

群書類従 ・・・・・・・ 栗林 浩
太き閂  ・・・・・・・ 佐藤獅子夫
五寸釘   ・・・・・・・・ 和久井幹雄
春雪  ・・・・・・・・・三輪たけし


連 載

エリカはめざむ(11)
  渡邊白泉の沼津時代   今泉 康弘



戦後派俳人作品鑑賞(4) 

家に時計なければ雪はとめどなく   森 澄雄   三輪たけし/江川一枝/横山康夫
縄とびの寒暮いたみし馬車通る    佐藤 鬼房  矢上新八/橋本七尾子/味元昭次
鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ    林田紀音夫  入船誠二/栗林浩/山田耕司
愛されずして沖遠く泳ぐなり     藤田 湘子  原田浩佑/佐藤獅子夫/今泉康弘
暗闇の下山くちびるをぶ厚くし    金子 兜太  和久井幹雄/山田耕司/澤好摩


小特集 俳句における恋

【林檎指数】その1 恋の句と『新選21』   山田 耕司
俳句における恋                横山 康夫



書 評

小檜山繁子 句集『坐臥流転』      橋本 七尾子
前田 霧人 句集『えれきてる』     澤 好摩


作 品 2 (15句)

春立つらし  ・・・・・江川 一枝
ちんば踊り   ・・・・柴 勇起男
ダダの薔薇   ・・・・小倉 紫
Π           ・・・原田 浩佑
風呂敷        ・・・荒井 みづえ
Far from Nirvana  ・・・今泉 康弘
オペラ・サロメ   ・・・・和久井 幹雄
絶景        ・・・・横山 康夫
辺土通信45   ・・・・・味元 昭次
三人目   ・・・・・・山田 耕司
春は名のみの   ・・・・・橋本 七尾子
静物          ・・・・澤 好摩
老耄      ・・・・矢上 新八
居残り    ・・・・・入船 誠二



ダッグアウト

荒井みづえ「喫茶店」/橋本七尾子「昔の地震」/佐藤獅子夫「私のふる里」



「円錐」52号 作品評

続・雀の戯言(2)   澤  好摩

楽しみつつ読む(2)  矢上 新八


「円錐」52号 10句選

山田耕司/和久井幹雄/原田浩佑/住村太



円錐集

後藤秀治/垂水猫女/はっとりるり/佐伯ひろみ/三丸祥子/近藤修造/
堀田明美/木俣博翁/住村 太



俳句同人誌「円錐」 第53号 2012年4月30日
頒価 800 円 (予約 年4冊/送料共 3500 円)





 


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