まなざしは「ふやふや」として
○だけ描いている人がいて
その○を面白がる人がいる。
実に、味があるのだ。
それを手ぬぐいにしたら売れるだろうと行動する人がいて
それを面白いと思って買う人がいる。
たとえばそういう営みのどこかに、障がいをもつ人がいるというのである。
そこにあるモノが、そこに「ある」という状態になるためには
それこそほんとうにたくさんの人の手がかかわることだろうし
人のネットワークの面白さとあわせて
また来訪者のにぎにぎしい雰囲気もあってか
とても楽しい展示であった。
会場 伊東屋珈琲2号店 (itoyacoffee factory)
それはそうと
展示用の棚は藤井くんが作ったというのだが
その最上部から誰かに見られているような気がしたのであって。
人のかたち
そういわれて、なるほど、そうだとなるわけだが
そもそもこれらは人のかたちそのものではない。
そう思えちゃう、ということなのであって。
かといって
ここに本物の人間が座っていたりしたら
それはそれでとてつもなく恐ろしいことだろう。
人形は
「そう思えちゃう」という「あいまいな脳」をそれとなく肯定してくれる
ふやふやとした存在ということになろうか。
すっきりとした空間に
ふやふやとしたものがどこかを見つめていて
なんだか
これを見るのを目的に来てしまったようでもあった。