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大風呂敷出版局だより
そりゃ山田耕司だ。
台風は去り。
台風は去り。
川とは何かをあらためて学ぶこととなって。
雨漏りの部屋には
ただ羽音
秋の蚊の。
一夜は明けて
トンボ日和。
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2013.09.18 Wednesday
日記
06:57
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by
山田耕司
花の骨
かぎりなく樹は倒るれど日はひとつ 渡邊 白泉
8月は去り。
花は骨に。
骨になる少し手前の花茎に
生きている蝶の来てとまり
花は骨に。
微熱、やや、とどこおりて、なお。
影もそまつな食事をしている 住宅 顕信
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2013.08.30 Friday
日記
08:32
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by
山田耕司
夏風邪。
立秋を過ぎてはいるのだけれど
これは、夏風邪。
出張仕事
一段落するやいなや、くしゃみ。
夏風邪には
ノウゼンカヅラ。
ただ
その下を通るだけ。
あとは
水分と睡眠。
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2013.08.18 Sunday
日記
19:33
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by
山田耕司
残暑、はなはだしく。
8/11
暑い。
東京では観測史上初めて
一日の最低気温が30°Cを下回らなかった、とのこと。
サボってません。
サボってませんてば・・・。
え?
あ、サボってます。
ザッぶーーーーーーン
遊んでま〜す。
【上野動物園にて】
暑さは、まだまだ続くとのこと。
はなはだしき残暑、
はなはだしくお見舞い申し上げます。
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2013.08.12 Monday
日記
08:37
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by
山田耕司
花火の夜。
住吉にすみなす空は花火かな 阿波野青畝
句会の後に、花火大会へ連れて行っていただいた。
オソロしい残暑の中を電車に乗り
またたくまにオソロしい残暑の中に降り立って
亀戸から浜松町。
円錐・三輪同人のおとりはからいで
ビルの涼しい窓辺に到着。
どーーーーん
ビルを照らし。
東京の空 つかのま赤く。
けだし、かの夜も。ともあれ、今夜も。
またの夜を東京赤く赤くなる 三橋敏雄
奥の水面は東京湾。
手前の水面は芝離宮。
天空の火を観て
エレベーターで地上に戻り
地上の暑さ 娑婆の熱。
暗く暑く大群衆と花火待つ 西東三鬼
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2013.08.11 Sunday
日記
19:07
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by
山田耕司
蚊柱の野を。
蚊柱に唱つて聞かす国歌かな 山田耕司
蚊柱が立っていそうな野にゆけば
青い蜻蛉が、二羽、三羽。
8月 6日と9日のあいだの。
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2013.08.07 Wednesday
日記
18:21
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by
山田耕司
桔梗、その後。
咲きました。
たった一輪ですけれど。
ほどなくしぼむでしょうけれど。
しぼまない花であったら
ここまでしっかりと見ることは無いだろうと思います。
還るべき大地に紺の桔梗あり 糸 大八
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2013.07.15 Monday
日記
10:52
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by
山田耕司
沈黙の、さてその前に。
つぼみ
二晩のちには
まさしく、桔梗 に。
雲も育って
暑さも暑し。
気がつけば、7月も半ば。
いや、
気がついてはいたけれど
気がつかないこととしてやりすごし。
花たちは
時のきざみに忠実に
咲くものは咲き
そして去りゆき。
書くべきことがたくさんあるような気がするけれど
日々の更新を怠ると
すなわち言葉は重たくなり。
このまま沈黙してしまいかねない。
沈黙してしまう前に
さて
ゆったりと見ることにしようか
日々の花を
日々の雲を。
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2013.07.13 Saturday
日記
11:57
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by
山田耕司
後半のはじまり、2013。
7月。
染まりかけている白が
最も白く見えるのはどうしてなんだろう。
終わりかけているからこそ
意識のうえにあらわれる、時間。
夏雲の雲のまま去る疲れかな 耕司
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2013.07.01 Monday
日記
10:06
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-
by
山田耕司
水まく鼻のなけれども。
ねっとりと暑い。
梅雨どきのライオンに金網のある
その北関東の。
クジャクの尻の羽毛が
家族連れが飽きてほかのオリに足を運ぶほどの永き時を
さらされて
そのハレとケの、ハレの余剰のけだるさの。
炎天ならば
影も濃く。
それとは異なり
まあ、いわば、ねっとり
夏至の頃
その日曜。
肉食の鳥は
金網の中で
猿を見つめ。
黒い猿は
黒い猿と
日に遊び。
黒い猿に
身よりはいささか淡い影の黒
からまってほどけ、からまり。
こんな位置関係。
それぞれが互いを視野に入れざるを得ず
ともあれ
それぞれがそれぞれと直接かかわることも無く
終日を無為に過ごして
むむ
人ごとではない。
人ごとではないと口に出してみて
くちびるがしょっぱい
午後2時の。
昭和30年生まれのインドゾウ。
多くの人が見るゾウは
この場所にこの1頭。
つまり
彼女はどれだけ多くの人を見てきたことか
どれだけ多くの人を視野に入れつつ
かつ
直接かかわらないようにしてきたことか。
なるほど
ひとりの暑さは
ひとりでみずから涼むのが基本
というわけで
どばーーーー
ぶしゅーーーーー
自分のことは自分で何とかしなければなどと
気負うことこそ、暑苦しい。
しかし
ああ、
6月もあと1週間。
2013年も半分終わる、ということで。
がんばろう。
この身には
水まく鼻のなけれども。
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2013.06.24 Monday
日記
01:09
-
-
by
山田耕司
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